好歩好日 ~Good Life with Nordic Walking~

美しい風景や街並み、ステキな方々、美味しいものとの出会いを楽しみに地元を歩くのが好きな「郷土ウォーカー」のブログです。 最も効率良く歩ける手段としてノルディックウォーキングを愛好しています。 歩くことでカラダだけでなくいつの間にかココロも元気になっている、そんな「歩き」を広めていきたい。主に宮城県を中心としたノルディックウォーキングの情報も掲載しています。(ページの最後にNWイベント情報をまとめたカレンダーがあります。PC版でご覧下さい。)

多賀城市の竜ヶ崎という地名

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JR仙石線多賀城駅の北側

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そこに津波到達地点を後世に示すための「浪分桜」があります。(写真は4月17日撮影)
でも、今日書くのはこの浪分桜のことではありません。

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(写真をクリックまたはタッチすると拡大します)

以前多賀城駅の北側には「竜ヶ崎の夫婦桜」がありましたが、再開発事業による移植が失敗して残念ながら枯れてしまいました。そのことを伝える表示板に「竜ヶ崎」という字名(あざな)があったことが書かれています。

この多賀城駅周辺は、現在「多賀城市中央2丁目」ですが、かつては多賀城市龍ヶ崎という地名でした。

宮城県地名研究会の太宰幸子会長から聞いたお話では「竜・龍」や「蛇」は水に関係する地名で、洪水などが多い土地であることをを示しているそうです。

確かに駅の南側には砂押川が流れています。現在は護岸工事などで整備されていますが、かつては水害に悩まされるような場所であったことを竜ヶ崎(龍ヶ崎)という地名から推測することができます。

最近は地震や水害などに対するリスク管理がより一層求められています。いま自分が住んでいる所がどんな場所なのか、古い地名からも学ぶことも必要でしょう。

行政の管理のし易さからなのか、分かりやすい地名に変わっていくのは仕方ありませんが、それとは別に、消えてしまった地名をこのような形で後世に残すのはありがたいことですね。

地名も無形の文化遺産ですから。