好歩好日 ~Good Life with Nordic Walking~

美しい風景や街並み、ステキな方々、美味しいものとの出会いを楽しみに地元を歩くのが好きな「郷土ウォーカー」のブログです。 最も効率良く歩ける手段としてノルディックウォーキングを愛好しています。 歩くことでカラダだけでなくいつの間にかココロも元気になっている、そんな「歩き」を広めていきたい。主に宮城県を中心としたノルディックウォーキングの情報も掲載しています。(ページの最後にNWイベント情報をまとめたカレンダーがあります。PC版でご覧下さい。)

七ヶ浜の様子

午前中は給水作業。午後から自転車で七ヶ浜の様子を見に行ってみた。途中のTAKUPANや生協大代店、蔵ラーメンも津波の被害を免れなかった様。
湊浜は防潮堤のブロックが所々崩れており、がれきやコンテナが打ち上げられているものの、砂浜は残っていた。
松ケ浜に行ってみて愕然。土台だけを残し、家がすっかりと流されてしまっていた。がれきの中には中学生の数学のノートやアルバム、位牌などがあった。ほんとうにむごい。しかし少し先の松ケ浜小学校あたりは何ともない様子。土地が高いか低いが明暗を分けてしまったことになる。
そのまま、菖蒲田方面に行こうとしたが、家が道路を塞いでいたのでセブンイレブン方面へ。ところがセブンイレブンの道路看板はあるものの、建物が見つからない。がれきに埋もれていたのかも知れないが、いつも見慣れたコンビニの形はどこにも見あたらなかった。
菖蒲田浜に続く道はまだ復旧の最中だったので、がれきと泥の中を自転車を押して突き進んだ。その先にあった景色は変わり果てた海水浴場だった。シーズンには駐車場となるロータリーはめちゃくちゃ水浸しに。堤防の階段を駆け上がると、がれきとコンテナが打ち上げられた砂浜があった。しかも堤防の一部が破壊され、その周囲の砂浜は消滅し激しい波が打ち寄せていた。堤防の破壊された部分には川からの流出口があったところで、一番弱いところがそのまま壊れたということ。それにしてもすさまじいエネルギーだったのだと想像できる。津波というと大きな波をイメージしがちだが、波ではなく水の塊がぶつかって来るということなのだろう。
堤防に座り、青い海を眺めていると本当に美しいと思った。遠くには牡鹿半島も見える。多くの人の命を奪ったこの海を美しいと感じることに心の葛藤も覚えたが、良く考えると津波を引き起こしたのは海底の地殻プレートであって、海はそのエネルギーを伝える媒体になっただけ。海は何も悪くない。
帰りに汐見台方向に行くと、汐見小、向洋中の前の水田は完全に沼となっていた。所々に浮かぶクルマや家の屋根に言葉もない。秋に金色に輝く稲穂の中の道を自転車で走るのが好きだった。またこの水田が復活することを祈っている。
菖蒲田浜1
菖蒲田浜のロータリー

菖蒲田浜2

破壊された堤防