会社の机でパソコンを打っていると緊急地震警報が鳴った。３日前の地震に続いてまたかと思いながら机の下に隠れると、すぐに強い揺れが襲ってきた。14時46分。これまで経験したことの無いくらい長い揺れで、なかなか収まらない。２分ほど経っただろうか。収まってきたと思って机から出ようとすると、また強く揺れ出した。本気で「怖い」と思った。揺れが静まってから建物の外に避難し、社員の安否確認の後しばらく待機。16時前には帰宅の許可が出て、クルマで帰途に付いた。信号は全て消えて渋滞してはいるものの、交差点では交互に車が進んでいて、ひどい混乱はないように感じた。車中では津波の情報を聞いていたが、大津波といっても町が水浸しになる程度だろうとしか考えられなかった。その後のニュースで、ある町が壊滅したと聞いても、壊滅というのがどんな状態なのかその時点では想像もできなかった。自宅には３時間程度で到着。想定していたよりは早く着いた。自宅の中は地震対策が奏効して家具の転倒はなかったものの、本は全部飛び出し、食器もほとんど落ちて割れていた。家族も無事だったが、これから自分たちは、日本はどうなるのだろうかと思いながら眠りについた。
