好歩好日 ~Good Life with Nordic Walking~

美しい風景や街並み、ステキな方々、美味しいものとの出会いを楽しみに地元を歩くのが好きな「郷土ウォーカー」のブログです。 最も効率良く歩ける手段としてノルディックウォーキングを愛好しています。 歩くことでカラダだけでなくいつの間にかココロも元気になっている、そんな「歩き」を広めていきたい。主に宮城県を中心としたノルディックウォーキングの情報も掲載しています。(ページの最後にNWイベント情報をまとめたカレンダーがあります。PC版でご覧下さい。)

塩竈deひなめぐり2012 ~復興への祈り~

昨日の雪もだいたい解け、気持ちの良い日差しを受けながらノルディックウォーキングで塩竈へ。目的は毎年楽しみにしている塩竈のひなめぐり。

塩竈神社裏坂の入り口。前を歩く3人は、偶然会ったノルディックウォーキング仲間の御姉様方。今日はポール持ってない。
裏坂

旧亀井邸の前には、草月流のグループが作製した竹の作品が飾られている。こういう演出はすごくいい。
旧亀井邸

部屋一杯のつるし飾りがとてもキレイ。
つるし飾り

2階ではボランティアガイドの方がひな飾りについて説明をしてくれた。そこで、長年疑問に思っていた男雛と女雛の位置の違いについて知ることができた。近年のひな飾りが、男雛が右(向かって左側)なのは、昭和天皇即位の礼西洋文化に倣って天皇陛下が右、皇后陛下が左としたことに由来するそう。西洋文化で男が右に立つのは、右手で剣を持ち左手で女性を守るところから来ているらしい。日本では南を向いたときに東から、つまり左から日が昇るので左上位とされている。だから京都など西日本や、昭和より前のひな飾りは男雛が左(向かって右側)に飾られているのだ。理由が分かってスッキリした。
ひな飾りとガイド

旧亀井邸を出てまち歩き(ポールはザックにしまって)。丹六園を経て榮太桜へ。こちらのひな飾りは津波の被害を受けたのか、良く見ると丁寧に汚れを落とした跡が伺える。3人の仕丁(じちょう)の表情がとても豊か。
榮太桜

途中で御釜神社に寄る。参拝料100円で、海水を煮て塩を作る方法が初めて伝えられたときに使われたという4つの竈を見ることができる。屋根の掛かっていない手前の2つには雪が積もっていた。残念ながら竈の撮影は禁止。
御釜神社

こちらは熊久商店の享保雛。江戸時代から代々伝わってきたものなのだろう。温かい甘酒を頂いた。
熊久商店

おさんこ茶屋の立ち雛。に立っている雛人形は珍しい。2年前、ここで5色だんごと藻塩しるこモッフルを食べながらチリ地震による津波のニュースを見たことを思い出す。(まさか、その1年後にまた津波が来るとは・・・)
おさんこ茶屋

荻原醸造の大正雛。段飾りの下にある御前に伊達の家紋が入っているのには驚いた。
荻原醸造


幅が二間もある神棚、その下に重厚なな仙台箪笥。つるし飾りも立派だ。この建物は築160年。当時の料亭を譲り受けて味噌醤油の醸造をはじめてから120年になるという。
荻原醸造の神棚
仙台箪笥

「はじめてのお使い」の玉こん。醤油が中まで染みていてこれは絶品!本当は1本3個。食べてから写真を撮ってないのに気が付いた。
玉こん

今回のひなめぐりは、ボランティアガイドさんの説明のおかげでとても楽しく見てまわることができた。どうもありがとうございました。

塩竈から多賀城までの帰りは再びノルディックウォーキングで。歩いた総距離は10km強。意外と歩いたな。