福島県伊達市で行われた、日本ポールウォーキング協会主催の「ポールde街歩きウォーキング」という体験会に参加してきました。
以前、ノルディックウォーキングのイベントに、ポールウォーキング用のポールを持参された方がいて、歩き方を教えて欲しいと言われたのに、どの様に教えたらいいか分からず困った経験をしました。そこで、一度ポールウォーキングというものを体験したいと思っていたのです。
開催場所は、福島県伊達市役所そばの農業共済組合保原会館です。
最初に簡易姿勢チェックをして頂きました。私は右肩がやや下がっていて、反り腰でお腹が出る立ち方をしているそうです。そこで、骨盤を立てるようにして立つと姿勢が良くなることを教えて頂きました。
その後は、ストレッチポール(ウォーキング用のポールではない)を使って、体の歪みを治す運動を行いました。ポールウォーキングといっても歩くだけではなく、その前に歩くための姿勢づくりが大切なのですね。
ウォーミングアップの後は、保原総合公園まで歩いていきます。公園のシンボルとなっている保原歴史文化資料館。養蚕業で財をなした旧亀岡家の洋風建築が大切に保存されていました。
この公園で、散歩、肘引き歩行、ポールウォーキングそれぞれで歩き、順に歩幅が広がることを体験しました。いまから約10年前ほどの調査ですが、歩幅が狭い人は、歩幅が広い人に比べると認知機能低下が起こりやすいことが分かったそうです。つまり、認知症リスクは「歩幅」でわかるということになります。頑張って歩幅を広げて歩くのもいいのですが、それでは疲れるし転倒の危険も増えるので、ポールを使えば自然に、しかも安全に歩幅を広げて歩くことができます。
コーチのみなさんは知識も豊富で、様々なことを教えていただきました。
最後にはノルディックウォーキングの歩き方についても教えて頂きました。ポールの上を持って後方に押し出すように歩きます。これで長時間歩くことは難しいですが、でもしっかりと推進力を感じることができます。
今回、初めてポールウォーキングを体験しましたが、「しっかり歩き」をするとノルディックウォーキングよりも肩甲骨を動かすことができ、腰の回旋運動も大きいような気がします。
ポールを使って歩いてみたいと思われた方が、すべてノルディックウォーキングが適しているとは限りません。もっとポールウォーキングについての知識を増やし、その方に合ったウォーキングの仕方をアドバイスできるようになりたいと思います。
伊達市のポールウォーキングコーチのみなさん、日本ポールウォーキング協会の杉浦代表、たいへんお世話になりありがとうございました。