ノルディックウォーキングに興味を持った方は、最初こう思うでしょう。
「スキーのポール(ストック)を使うのだろうか?」
「登山用のポールではダメなのかな?」
「専用のポールがないとできないのかな?」
そこで私が持っているポールで説明しましょう。
左から
・ノルディックウォーキング用ポール(3段伸縮式)
・ノルディックウォーキング用ポール(長さ固定)
・ポールウォーキング用ポール
・トレッキング(山登り)用ポール
です。
どれも似たように見えますね。でも微妙に違うんです。
まずはノルディックウォーキング用ポール
ストラップ(手に巻く輪の部分)はこんな複雑な形になっています。
ストラップは手の甲から手首にかけて巻くようにできています。固定はマジックテープ。
こうやって指を開いてもポールが離れません。
ノルディックウォーキングとは手に持った2本のポールを、左右の腕の振りに合わせて後方の地面に押し出し、その力を使って前に進む歩行方法であると先日説明しました。
指で握ったままだとポールを後方に押し出すことができないのです。この感覚は文章では説明しきれないので、ぜひ体験会などで実感してみてください。
一方、トレッキング(登山)用のポールは、
指を開くとポールが落ちてしまいます。
山登りの場合、ポールはあくまでも補助道具なので、もし転んでも反射的に手を使えるようにしているのです。
続いてノルディックウォーキング用のポールと間違われるのが、このポールウォーキング用のポールです。
ストラップの形状が異なるのが分かるでしょうか。
この様にストラップに指を通して握ります。
指を開いてもポールが外れにくいので、ギュッと握る必要はありません。
ノルディックウォーキング用はストラップを手首に巻いて固定しているので簡単には外れませんが、ポールウォーキング用ポールは、指をサッと抜くことができます。
さらに決定的な違いは先端のゴムパッドの形状です。丸くなっているのがポールウォーキング用です。
一方、ノルディックウォーキング用ポールの先端は、このように斜めにカットされています。
ですので、ノルディックウォーキング用のポールが欲しい場合は、ゴム部分が斜めかどうかで見分けてください。
ポールウォーキングはノルディックウォーキングとはまた違った良さがありますが、それについては後で書きたいと思います。
さらにポールで重要なのはその長さです。
初めのうちは自分に合った長さがどれくらいか分からないので、最初は長さ調節ができるポールを使うのが良いでしょう。
冒頭の疑問に関してお答えすると、
ノルディックウォーキングは専用のポールを使います。
スキーや登山用のポールでダメではありませんが、ノルディックウォーキングの運動効果を出すことはできません。
どんなポールがいいの? 長さはどれくらいにしたらいい? どこで売ってるの?
という疑問が次々に湧いてくると思いますが、それを解決するにはぜひ体験会に参加し公認インストラクターの指導を受けてみてください。
体験会でレンタルポールを借りて感覚を掴んでからマイポールを買うことをオススメします。