宮城県東松島市に「ディスカバリーセンター」という施設があります。
ここは、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が開発したデータ投影型科学地球儀サイエンス・オン・ア・スフィア(SOS)を展示している日本唯一の施設です。世界では16カ国110ヶ所にあります。
上映が始まるまで待っていた部屋には、日本や世界各地から東松島市に贈られた応援や励ましのメッセージが飾られていました。
サッカー日本代表岡崎選手のメッセージTシャツ
熊本からも多くの支援を頂いていたのですね。
「くまもん」もこのときは、まさか熊本が大地震に見舞われるとは思っていなかったことでしょう。
最近の大雨で被害が拡大しないことを祈ります。
これが科学地球儀サイエンス・オン・ア・スフィア(SOS)です。
上映が終わって許可が出てから撮影しました。
直径約1.7メートルの白い球体に地球観測衛星で撮影した映像を投映したり、地球だけでなく太陽、月、惑星などの姿も再現。雲の動きや温暖化のシミュレーション、航空機の飛行ルートなど、地球のことが一目で分かります。
こんな美しい地球の姿を見ていると、まるで自分が宇宙空間に浮いているような錯覚さえ覚えます。
このディスカバリーセンターは、東松島市の建設会社「橋本道路」と、産学官民連携組織「東松島みらいとし機構」が協力して開設した施設です。
この建設会社は、東日本大震災で発生したガレキを初動段階から分別し、処理をどこの自治体よりも早く完了させ費用も大幅に削減させることができました。この方式は「東松島方式」とよばれて全国から注目され、今回の熊本地震でも支援に行かれたそうです。
ところで、この建設会社と「科学地球儀」がどう繋がっているのか聞いてみました。
デンマークの廃棄物処理関連の国際会議に出席した社長が、そこで知り合った人に面白いものがあると見せられた科学地球儀サイエンス・オン・ア・スフィアに感動し、ぜひ東松島の子供たちに夢を与えたいと導入を決めたのだそうです。
世界と繋がることのできるインターネットも、PC画面は切り取られた平面。
この丸い科学地球儀で地球や世界のことを学べば、世界はどこまでも繋がっていることが実感できると思います。
日本科学未来館にも地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」がありますが、それよりも美しいと思います。
東松島市にある「ディスカバリーセンター」 ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。