【その2よりつづく】
御座船から降りた御神輿は、再び市内を練り歩きます。
そして表参道下に戻ってきました。
最初に表坂を上るのは、朱雀連の女御輿です。
そして志波彦神社、最後に塩竈神社の御神輿が202段を上ります。
本当に重そう。
参道脇で見守る大勢の方が、がんばれーと声を掛けてくれます。見ている方も自然と力が入ってしまいます。
全員総出で御神輿を押し上げるのです。
さあ、もうすぐ!
ついに表坂を上り終え、楼門下で終わりの儀式が執り行われます。
東参道を通って塩竈神社博物館に向かう御神輿
ここで御神輿から神様がお出になる神事「御霊移し」が執り行われます。その様子は見ることができません。
御神輿からお出になった神様は、宮司さんの「おぉー」という警蹕(けいひつ)の声とともに本殿にお戻りになられるのですが、低頭していてその様子は見ることはできませんでした。でも、いま自分のそばを神様が通られたという感覚は分かりました。
二基の御神輿は、塩竈神社博物館で保管されます。
博物館に入館すれば、いつでも見ることができますよ。
今年は、念願だった御神輿が表坂を下りられるところ、お上りになられるところを見ることができました。
やはり塩竈神社のお祭りは厳かでいいですね。
次に塩竈神社の御神輿が見られるのは、来年3月の帆手祭のときです。その次は4月の花祭り。
志波彦神社の御神輿は、このみなと祭だけ、年1回だけです。
東北の夏祭りの先陣を切る塩竈みなと祭も終わりました。もうすぐ梅雨も明けることでしょう。さあいよいよ東北の短い夏が始まります!