久し振りのかるたで郷土めぐり
今回は塩竈神社をめぐってみました。
東参道(裏坂)の鳥居
今日もたくさんの参拝客がいらしています。
唐門
拝殿前を全て石敷きにする工事が完了し、とても広くなった感じがします。
その工事に伴って一時撤去されていた日時計が元の場所に戻っていました。
「日時計は 林子平が つくったよ」
林 子平(はやし しへい)とは仙台藩の経世論者で、今でいうと政治経済学者でしょうか。
「寛政の三奇人」の一人といわれていて、仙台市には林子平の墓もあり子平町という地名も残っています。
その林子平が長崎の出島にあった日時計を元に考案し、学友でもある塩竈神社神官・藤塚知明が封建したのがこの日時計です。ただし境内にあるのはレプリカで、本物は塩竈神社博物館に保管展示されています。
今日は梅雨の晴れ間で、清々しい青空が広がっています。
「しおがまさま 海をながめる 寒桜」
しまった、寒桜の時季じゃなかった(汗)
でもこの絵札の屋根が緑色なのは塩竈神社の社殿を良く表していると思います。
拝殿の屋根というのは銅葺きで最初は赤い銅色なのですが、風雨にさらされて錆びると褐色に、そして緑色になってきます。この錆びができることによってそれ以上腐食が進むのを食い止めてくれるのです。
この錆びを「緑青(ろくしょう)」とよびます。
写真の別宮は2014年の暮れに葺き替えが終わったばかりなので、これから時間をかけてイイ感じの緑色になることでしょう。
ちなみに、銅板で葺き替えられたばかりの屋根は眩しいくらいに輝いています。
(左右宮拝殿 2014年1月に撮影)
最後に、その時に撮った寒桜(四季桜)の写真で締めたいと思います。
次回を乞うご期待!
(かるたの絵と句の著作権は、塩竈市杉村惇美術館にあります)
バックナンバー
塩竈市杉村惇美術館のかるたで宮城の郷土めぐり 「わ」
塩竈市杉村惇美術館のかるたで宮城の郷土めぐり 「や」
塩竈市杉村惇美術館のかるたで宮城の郷土めぐり 「こ」
塩竈市杉村惇美術館のかるたで宮城の郷土めぐり 「む」
塩竈市杉村惇美術館のかるたで宮城の郷土めぐり 「と」
塩竈市杉村惇美術館の巨大かるた大会