昨日、東北風土マラソンを走り終え、2週間後の仙台ハーフマラソンがよりいっそう楽しみになってきた。
でもどうして、自分はマラソンがしたいのか考えてみた。
走っているときの気持ち良さ。ランナーズハイ。
それもある。
でも、ただ走れればいいというわけではない。マラソン大会に出たいのだ。
マラソン大会はコースもゴールも決まっていて、ゴールに向かう手段も当然決まっている。ひたすら走ればいいだけ。足を運ぶのをやめない限り必ずゴールに着く。もしコースを外れそうになっても誘導員が指示してくれる。
仕事だとそうはいかない。明確なゴールが決まっているわけではないし、自分で目標を立てても手段は手探り状態。前例が通用するわけではない。本当にこのやり方で良かったのだろうかと、悩んだり振り返ったりしながら前に進む。目標に達したとしても達成感があるとは限らない。
それと比較するとマラソンは単純だ。悩む必要がない。ゴールしたときのあの達成感!
だから好きなんだろうな。
でも悩まずに走れるというのは、それができる環境があるからだ。
当たり前だが主催者やボランティアの方々が大会を運営してくれているからこそランナーは安心して走れる。事前準備に始まって、当日の運営、給水や交通整理など、見えないところでのサポートの大変さは想像以上だろう。万が一のときはスタッフの方が応急処置をしてくれ、場合によっては救急車を呼んでくれる。それも含めて参加費を払っていると言えばそれまでだが、安心感があるので全力で走ることに専念できる。
山登りも好きだが、こちらは余力を残して下山しなければならない。
そう考えると、安全・安心というのは当たり前なのではなく、多くの人の努力や献身によって築かれているものなのだとあらためて思う。
運営に携わる方々や沿道で応援してくださる皆さんに感謝しながら、また仙台ハーフマラソンを走りたい。