「禰宜(ねぎ)」とは神職の職階のひとつで、神社の長である宮司を補佐する役割を担っています。
その「禰宜」という地名が弘前市にあると知って、弘前公園に行った機会に寄ってみました。
地図の緑色が弘前公園、ピンク色の所が禰宜町です。
クルマ通りの多い県道から一歩入ってみると、
電柱に「弘前市大字禰宜町2」の表示。ここで間違いありません。
禰宜町町会の掲示板
なんと、親切に禰宜町の町名について書かれた表示があるではないですか!
弘前市内の古くからある町にはこのような町名の由来を示した標柱が整備されています。なんと素晴らしい取り組みでしょう。詳しくはこちら→「古町名標柱」
書かれている内容を転載します。
「弘前城築城とともに町割りが行なわれ、弘前総鎮守八幡宮の神官(禰宜)と、別当院の僧侶たちが多く住んだことから、町名になったといわれています。八幡宮への参詣道として、門前町を形成していたところです。」
当時は神官のことを禰宜と呼んでいたのですね。ということはこの近くに八幡宮があるのかな?
いまでは閑静な住宅街になっているこの通りをずっと進んでいくと、
あった!と思ったら、こちらは熊野奥照神社でした。
国の重要文化財だって。こちらも気になる~。
この熊野奥照神社に向かって左手方面へ。
すごい!道路を跨ぐ大鳥居。この先に弘前八幡宮があるのですね。
でも今回はこの辺で戻ろう。弘前公園の夜桜を見に行かないと。
弘前公園に戻る途中、建物から頭だけ出した軽トラック。そして運転席に赤いちょうちん。
ラーメンって書いてある!
どうするか迷いましたが、勇気を出して入ってみました。
そこは、若いご夫婦が切り盛りする「まつや」という屋台ラーメンのお店でした。
麺の縮れ具合が印象的なしょうゆ味のラーメン。
さっぱりした味で、呑んだ後には無性に食べたくなるでしょうね。
ごちそうさまでした。
元々は松谷米穀店だったのですね。
そして私は弘前公園の喧騒に紛れ込んで行くのでした。
ところで「禰宜町」という地名は福島県いわき市にもあるようです。
そこもいつか訪れてみたいな。