好歩好日 ~Good Life with Nordic Walking~

美しい風景や街並み、ステキな方々、美味しいものとの出会いを楽しみに地元を歩くのが好きな「郷土ウォーカー」のブログです。 最も効率良く歩ける手段としてノルディックウォーキングを愛好しています。 歩くことでカラダだけでなくいつの間にかココロも元気になっている、そんな「歩き」を広めていきたい。主に宮城県を中心としたノルディックウォーキングの情報も掲載しています。(ページの最後にNWイベント情報をまとめたカレンダーがあります。PC版でご覧下さい。)

フローレンスのバジリコ

 しばらく前に、あのフローレンスが塩釜に移転していることをネットで知った。場所は塩竈神社裏の 汐のや の隣り。いつもクルマでしか通らないから、全然気が付かなかった。学生時代に初めてフローレンスに行き、あのバジルたっぷりのバジリコスパを食べたときの感動は今も忘れていない。
 塩竈神社の第1駐車場にクルマを駐めて見に行くと、確かにあのフローレンスの看板があった。急な石段を登った右手にお店がある。開店時刻の12時を過ぎているが、まだ準備中の表示。ここは気長に待とうと、紅葉の美しい塩竈神社の境内を散策し13時頃に戻ると、店の前には2本のイタリアの旗が立っている。これが営業中ということなのだろう。恐るおそる入ってみると、ジャズの流れる店内から「いらっしゃい」の声。あのマスターだ。先客は居ない。奥の窓際のテーブルに付き、メニューを見ずにバジリコの大盛りを注文する。マスターから「大盛りなんてうれしいねぇ。」と言われ、私もうれしくなって、ここに来た経緯を話した。
 高台にあるこの店からは塩釜市内が良く見える。しばらく眺めていると、待ちに待ったバジリコが運ばれてきた。なつかしい。この味は変わっていない。他店のバジリコは、申し訳程度にしかバジルの葉が入っていないのが普通だが、このフローレンスのバジリコは、これでもかというくらいバジルの葉に包まれたスパゲッティだ。このバジルの香りがたまらない。大盛りなのに、あっという間に食べてしまった。(お皿に残ったバジルで、普通のバジリコが一食つくれそう。)
 コーヒーを頂きながらマスターに話を伺うと、なんと、この店は来月(12月)で閉めると聞いてビックリ。最初は納得してここに店を構えたんだけど、人通りも少なくて、これ以上は続けられないとのこと。来月で閉めてその後はまたどこかに店を出すんですか?と尋ねると、もう引退かな、と聞いて大ショック。もっと早めに知ってれば良かったと思いつつ、また来ますと言って店を出た。仙台の老舗がせっかく塩釜に移ったというのに、それが無くなるのであれば塩釜としても大きな損失じゃないかな。塩釜の商店街にはシャッターの閉まった空き店舗がたくさんあるが、その様な場所に移ることなどはできないのかな。
 とりあえず、来月中にもう一度行ってハンバーグを頂かねば。そのときは、電話で予約を入れてからにしよう。