しとしと降っていた雨も昼頃に止んだので、東北歴史博物館の多賀城跡巡りに参加してきました。毎月第二日曜日は多賀城廃寺コースの日です。
- 館内で受付をします。今日は私も含めた参加者は4名でした。
- 学芸員の方の説明を聞きながら、新緑の中を歩きます。
ここは、国府多賀城に付属する寺院であることに間違いはないが、何という名前の寺なのか分からないため、廃寺跡と呼ばれています。
でも昭和58年には、「観音寺」と書かれた灯明皿が近くで発見されています。灯明皿は、一度に大量の明かりをともして神仏を供養する万燈会(まんど うえ)に使われたもので、このような国家行事は国府付属の寺院で行ったとしか考えられないので、多賀城廃寺の名称は「観音寺」の可能性が高いということです。あと、どんな根拠が見つかれば結論が出るのでしょうか。でも市民にはすでに「廃寺跡」で親しまれているので、このままでもいいかもしれません。
廃寺跡の駐車場近くにある案内板を見ると、狭い多賀城市内には縄文時代から平安時代までの遺跡や、歌枕に詠まれた史跡がたくさんあります。これらの歴史遺産を、もっと観光資源として活かせないものでしょうか。
私も郷土ウォーカーとして、この地域を楽しく歩けるコースをつくっていけたらいいなと思います。
本日歩いたコースはこちら。