平泉の黄金文化を支えた金山のひとつ、大谷鉱山跡を見学してきました。
跡地には歴史資料館があります。入場無料。
左手奥に見える穴は精錬所の跡です。
建物はほとんど無くなっていますが、地下から掘り出した鉱石をここで製錬していたそうです。
資料館の管理人の方は、この鉱山で働いていた方で詳しい説明をして頂きました。
この鉱山には当時多くの作業員やその家族が住んでいました。学校や映画館もあってひとつの町になっていたようです。
これが金鉱石。
よ~く見ると金があるのが分かります。
採掘に使用していた削岩機。
それで砕いた鉱石をトロッコで運搬していました。
坑道は地下405メートルの深さまで10数層もあったそうです。
今では坑道の入り口は塞がれていて、中に入ることはできません。
前九年の役(1050年頃)から始まった鉱山の歴史は、昭和46年(1971年)に休山し、昭和51年(1976年)に全面閉鎖となりました。
日本の文化や経済を支えてきた鉱山が無くなってしまうのは仕方のないことですが、こうやって歴史資料館を作って後世に伝えるのはとても重要なことだと思います。