東北電力グリーンプラザで開催されているこの企画の関連イベントとして、仙台市教育委員会文化財課専門員の木村浩二さんのトークショーがありました。
伊達家の記録によると、270年続いた江戸時代に地震と津波の被害が12回以上はあり、平均すると24~25年に1回。
明治以降では、約35年周期で大きな地震・津波被害が起きています。
そんな仙台平野に町を作ることはできず、政宗が城下町を拓いたのは広瀬側が作った台地、岩盤の上です。
ところが台地ですから、人力で広瀬川から水を運ぶのは至難の技。しかも城下に6万人を抱えことになるので水のインフラが必要となり、整備したのが本流8km、支流も含めると総延長40kmの四谷用水です。
手掘りの用水路は水が地面に染み込んでいきますが、岩盤を伝って城下全体に水が行き渡り、どこに井戸を掘っても水が湧き、杜の都仙台と呼ばれる緑豊かな城下町を形成する礎になったのだそうです。
政宗公は、まさに地形を知り尽くし自然の活かしたまちづくりをしたのですね。